このー木何の木気になる木♪てな感じに通るたび目つにいてしょうがない。存在感のあるこの巨木は、荒川の対岸道路を走っているとポツンと急に現れます。本当はこの道を広げる時に、切り倒される予定だったんだとか。でも長年親しんできたこの地域の人達が猛反対し、残されることになったんだそうな。エライ!
こんな素晴らしい巨木を切っちゃいけませんよ。しかもお膝元に厄神様が祭られているのです。その昔この辺りを災厄から守ったという言い伝えがあるそうです。だからこの付近は急にカーブを描いて木を避けて、いかにもギリギリって感じに道路があります。お参りしてしゃがむスペースもないのがちょっと無粋ですが、まあ致し方ないでしょう。でも祠にはちゃんと参拝の後がありましたよ。
普段の巨木ぶりでも充分インパクトあるのですが、この時期は藤の花が咲き誇りなんとも華やかなんです。写真は去年撮ったものですが、調度5月9日のもの。今頃は花がたわわなことでしょう。元々の巨木は欅かな?それに藤の木が巻き付いています。ぶっとい枝振りは一体何年ものなんでしょう。軽く200~300年は行ってそうです。
巨木のたもとには廃屋があり、昔はここに人も住んでいたんだそうです。裏には小さな池があってほとんど干上がっている感じですが、わずかに水が染み出ていました。なみなみとあふれる時もあるのでしょうか。
ゆっくり観賞する場所も無いってのもありますが、観光名所になってないのが不思議なくらいの放置プレイです。でもこういう素朴な存在の時が、一番私は好きかもしれません。