雪の武甲山 その2
でもこの表情も、このまま削られてしまったらいずれ消え失せてしまいます。まるで頂上からどんどんシャッターが降りているみたいです。たまに「武甲山は全部削られることはない」という地元の人の話を聞きますが、それはピラミッドのごとくかろうじて残された頂上部分のことを指すのでしょう。別に良心で残されたからじゃなく、あの部分は石灰じゃなくて「資源にならない土」だから残っているだけです。山は「表情」があってこその存在感だと思うのですが。武甲山は秩父の「顔」なのですから。
いつでもどこでも姿が目に飛びこんで来る武甲山。想いをはせずにはいられません。
by chano-suke | 2008-01-29 16:07 | 風景