2008年3月18日~7月18日まで、秩父札所総開帳が始まっています。ちなみに18日は観音様の縁日です。普段は閉じられている観音様の厨子が開かれ、ご尊顔を拝むことができるこの機会。観音様の手に結ばれた紐が拝殿の表まで伸び、これを握ると観音様と握手ができるというニクイ演出もあります。
普段のご開帳は12年に一度の午年のみですが、今年は
和同開珎1300年記念、日本百番観音報恩総開帳ということで特別に実施されているのです。私は秩父札所巡りは3巡位したことがあるのですが、番号順にお参りしたことは無いのでこの機会にと一番から足を運んでみました。
一番の境内には関東屈指の施食殿があり、毎年8月24日には大施食会が行なわれています。銘木は元禄八重紅梅、こちらは元禄十年に植えた老木が朽ち果てた根より再び芽吹いて咲き誇っているのだとか。4月1日に行ったので一番良い見頃は過ぎていましたが、まだまだ綺麗な花を拝むことができました。
ご開帳で御朱印等をすると配られるのが、蓮の花びらをかたどった散華。今年は「花浄土」と各お寺に咲く花をモチーフにした華やかな絵入りです。前回の午年ご開帳の時はもっとシンプルな散華でしたが、こうなると俄然全部集めたくなりますな。御朱印をみると「総開帳」じゃなくて「中開帳」と判子があったりします。半年のみのご開帳だからでしょうか。意外とあっという間です。がんばらねば。
地元の人の方が札所に関心が薄くて、札所巡りなんてしたことない人の方が多いみたいですが、それは勿体ないことだなあと思います。秩父の歴史の奥深さを知るには、やはり札所が一番かなと思うからです。そしてこういう神妙なる場が開かれた地に住んでいることに、改めて誇りを感じる機会でもあるのです。
秩父札所連合会HP
http://www.chichibufudasho.jp/