寺坂棚田学校~田植え~ 2008 (横瀬)
学校に参加している人の9割以上が、今年も秩父外からの人達です。地元民としてはちょっと淋しいかなー。場所が横瀬というのもあって、秩父の人はここで田圃学校をやっていることすらもほとんど知らない雰囲気です。埼玉県最大の棚田、という枠で考えると埼玉県民というくくりで保存活動に精を出すのは正しいですけどね。でも都内や千葉から足を運んでいる人もいるんですよー。ご苦労様です。
作業には生徒で登録してない人も参加できるので、お友達とかも誘えます。そのせいか、なんとなく去年より若い人が増えたような気がしますね。
田圃作業が身に付いていればオーナーとなって区画を借りることもできて、そうなったら自分のペースで作業もできます。ゆくゆくは私もそうできたらいいかなーと思ったりしてます。こういうご時世だと、自分で作物を作れるようになった人が一番強いのではと、そんな風に感じて参加し始めたのも大きいんですよね実は。
後日、懇意にしている神主さんから古代米について聞いた話があります。日本で米といえば「白米」が一番、他は雑穀扱いとなったのは明治以降のことで、元祖は古代米なのだそうです。今でも元来の流れを尊ぶ神事では古代米が使用されているのだとか。なので白米に押されて衰退していった古代米を守り伝え、栽培を続けてきたのは神職だったのだそうな。けっして途絶えされてはいけない必要なものだったということです。そう知ると、地元で古代米の栽培が広がっていることや、それに参加しているのが何だかとても光栄な気持ちになります。
古代米は実も小さく栽培も難しく、収穫も少ない品種だけれども、栄養価は白米よりずっと高い。もっともっと増えていって、たくさんの人に食べて欲しいなあと思います。
寺坂棚田http://www2.tba.t-com.ne.jp/k181/
by chano-suke | 2008-06-03 18:13 | スポット